ヘルプマークを講談化 ヘルプカード誕生物語
ヘルプカードの講談できました。
荒川教会の地域寄席で、「山緑さん、僕、元気そうに見えて、こんな障害があって生活するの大変なんです。このカード知ってますか?」
そこではじめてヘルプカードを知った。
「みんなこのカードのこと知らないので、講談で作って広めてください」と、言われたのが切っ掛けで、ようやく出来ました。
これから、色んなところでやって、講談で広めていこうと思いますが、まずは荒川教会で知り合ったお客様の前でやって感想聞きたいです。
講談のさわりだけになりますが、アップしてみます。
【ヘルプカード誕生物語】
人には一つや二つ秘密というものがございます。
そこをいくと私なんどは自慢じゃないですが、秘密が一つもない、どころか片手、いや両手両足つかっても足りないほどございます。
墓場に持っていくだけでも、相当量になりますので大きなお墓を用意しなくっちゃ、という冗談はさておき。
秘密というものは目に見えないから秘密といいます。これは秘するからこその秘密で、表に出てきちゃ困ります。
しかし、表に出てこなくて困るものもございます。その一つが「病気」です。
出てきたら困るだろうとおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、もちろん、健康第一、無病息災で、ダンナ元気で留守がいいと相場は決まっておりますが、案外、表に病気が出てこないと困るものなのです。
例えば。耳が不自由というのはとても人様に伝わりにくい。
目が不自由な方々は白い杖をついていらっしゃれば、ああ目がお悪いんだろう、と判断はつきますが、耳の悪い方はそういうアピールするものをお持ちではありません。
補聴器も今はおしゃれになっていて、ワイヤレスのイヤホンかと思ってしまう。
また、年配の方であれば耳が遠いかも、と思うことはあっても、若い方が耳が遠い・聞こえないと想像がつかないのが今の私たちではございませんか。
耳がご不自由な若い女性が駅のホームで突然殴られたことがございました。
殴った人に話しを聞いたところ、
「乗り継ぎについてたずねたのに、無視されて腹が立った」という理由で殴ったそうです。
ひどい話じゃありませんか。自分が困っているのに助けてくれないのはけしからん! という理屈です。
なんとまあ、それこそけしからん理由ではありませんか。殴られた女性はしばらく人ごみ出ることが出来なくなったとか。そりゃそうですよね。だからといって、
「私は耳が不自由なので話しかけても分からないときがあります」って、
たすきをかけて歩くわけにも行かない。
午前中の病院に集ったやたら元気なお年寄りの病気自慢じゃあるまいし、本当に辛い病《やまい》をお持ちの方々は、自分の病気を知って欲しい、分かって欲しいとは思うけれども、同情されたいわけではない。
そんな方々の思いを形にする一つのきっかけがありました。
時を遡《さかのぼ》ること、
18年前、2009年の春のことでございます。
東京のとある場所で、街頭演説に励む都議会議員がおりました。街頭演説を終えた議員に声をかけてきた一人の女性がありました。
この女の方の訴えからヘルプカードが誕生していく訳ですが、この続きは、仕事のお以来をいただいた時にお話すとして、ヘルプカード講談のPRの一席、これにて失礼いたします。
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